今年も桜の花が満開になり
道端に花吹雪を降らせています。
毎年この時期になると
花見が好きだった父の事を思い出します。
賑やかな事が好きだった父は
毎年のように家族や知人を集めて
花見の宴を催していました。
亡くなる年も「桜が咲くまでは頑張って生きる」と
言っていましたがその思いも届かず
桜を見る前に逝ってしまいました。
父には建築の事や商売について
教えて貰いましたが、当時は生活することに懸命で
父の話をよく理解することが出来ませんでした。
今になってようやく少しだけ分かったような気がしますが、
聞くことが出来ないのは残念です。
今年の桜もあと少しで儚く散ってしまいます。
それでもまた来年には艶やかに咲いてくれるでしょう。
私も父や桜の様に誰かに思いを繋げられればと思います。
創業してから十数年間『ハッピーホーム通信』という
ニュースレーターを毎月発行してOBのお客様や
家づくりを検討しているお客様にお届けしていましたが、
コロナ禍や記事のネタ切れなどもあり暫くお休みしていました。
創業当初からお付き合いしているお施主様や
通信を読んで頂いていたお施主様から通信が届くのを
楽しみにしていたというお声を頂きまして
今月から新しく『シンコウボウ通信』として
再開することになりました。
久しぶりの通信作成で慣れない点もありますが
皆さんのお役に立つ情報をお届けできるように
努力していきたいと思いますので
宜しくお願い致します。
13年前の3月11日、
テレビの画面に映し出された光景は
まるでパニック映画のワンシーンの様で、
現実に起こっている出来事だと理解することに
戸惑いを覚えました。
ボランティアで訪れた宮城県女川町では
壊れたビル、ひっくり返ったままの車や瓦礫たち
跡形もなくなった道路や家々
丘の上にある鎮魂のモニュメント
花束の山に犠牲者を想う人々の悲しみが伺われ
思わず涙が流れました。
今年の正月に起きた能登沖地震も同様で
いくら文明が発展しても人智の及ばない大自然の驚異に
抗うことはできません。
私達が出来ることは被害のあった日を忘れず後世に伝え、
防災の意識を持ち続ける事なのかもしれません。
3月11日、各地で追悼式や防災イベントが開催されました。
私もこの日を忘れずに誰かに伝えていきたいと思います。
3月3日桃の節句に鹿児島マラソンが開催されました。
今年はフルマラソン、ファンラン合わせて約1万人の
ランナーが晴天の中、鹿児島市街地から姶良重富まで
駆け抜けました。
私は2018年にフルマラソンに参加しましたが、苦しみながらも
完走した時の嬉しさを今でも鮮明に思い出されます。
道中の錦江湾と桜島の美しさと沿道やランナー同士の応援の声に支えられ、
自分一人では諦めてしまいそうな道のりを完走できた事に、
雄大な景色や人と人の繋がりと言葉に大きな力がある事を感じました。
今年は息子がフルマラソンに参加しました。
市役所前のゴール地点で家族と一緒に応援で待っていると、
足を引き釣りながらゆっくりと歩いてきた息子は
苦しそうでしたがなんだか清々しい顔つきをしていました。
彼の人生の中で良い経験になった事だと思います。
家の断熱性能を上げるために大切なことは
開口部(窓、玄関)の断熱性能を上げることです。
開口部の断熱性能が悪いと窓から熱が逃げてしまい、
夏は冷房の効果が無く冬は窓周りが結露してしまいます。
20年以上前の家づくりは殆どの家でアルミサッシと
3mmから5mmの単板張りの硝子を使用する事が主流でした。
当然、夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。
いくら床や壁に断熱材を入れても開口部から熱が逃げてしまえば
意味のない事になります。
最近の家づくりでは樹脂サッシを使用する事が増えています。
樹脂サッシは熱を伝えにくく結露することも殆どありません。
窓ガラスをLow-Eの服装ガラスにすることで窓からの熱が
逃れることを防ぐことが出来ます。
新築では勿論の事、リフォームでも内窓やカバー工法など
樹脂サッシを使用する事が増えてきました。
特に環境省の先進的窓リノベ2024事業は最高200万円、
工事代50%の補助金が出るという事で、この補助金を利用した
窓リノベが増えています。
今年の申請も3月から始まりますので、この機会に樹脂サッシの
窓リノベで省エネ対策をお勧めします。
私が高気密、高断熱の家を初めて作った25年前は、
今のように断熱性能の高い家づくりは少なく、
風通しが良く通気性があり台風に強い家が主流でした。
壁や床には断熱材が無く、大きなアルミの掃出し窓が
沢山あり日差しを多く取り入れるので、
夏は暑く冬は寒くて結露する家が普通の家でした。
そんな時代に高気密、高断熱の家を造っていたので、
周りの人達から変わった家を造りると好奇の目で見られていました。
それでも高気密、高断熱の家を造ることは省エネにつながり、
社会の為にも役立つことだと信じて取り組んでいました。
令和の現在でいえばSDGsの先駆けのようだったかもしれません。
そんな中で今思えば間違えだったことがあります。
それは初期の家づくりの時、内装をビニールクロスと床に合板フロアを
使用していた事です。
当時、シックハウス症候群という言葉が出てきて24時間換気が義務化
する前でしたので、全館給排システムを取付れば大丈夫だという言葉を
鵜呑みにして工業化製品を多用していました。
省エネに関しては光熱費が安くなったりと良い事ばかりでしたが、
健康面から言えば良かったかどうか疑問が残ります。
性能の高い家は隙間を少なくして断熱材を厚くしますので、
室内の密閉性は高くなります。
当然室内の空気は24時間給排気システムで入替しますが、
元々の室内環境が良い事に越したことはありません。
特に壁にはウイルスや化学物質を浄化してくれる素材を使用
した方が良いと思います。
私は25年の間、シラス壁や珪藻土壁など色々な素材を使用してきましたが、
調湿効果や浄化作用を総合的に検討して現在の漆喰塗にたどり着きました。
国の補助金や政策の影響もあり、
ここ数年で日本の家づくりも変化してきました。
多くの住宅会社や工務店が高気密、高断熱の家の性能を宣伝していますが、
家の中の空気について明確に伝えているところは殆どありません。
空気は目に見えませんのでVOC検査をしない限り分かりません。
健康の為には漆喰や無垢材など身体に害のない素材を選ぶことが大切です。
家の内装の見た目やかっこ良さも家づくりで重要なところになりますが、
まずは家に住む人の健康を考えてみらては如何でしょうか。
福岡のアイランドシティフォーラムで開催された
パナソニックの展示会に行ってきました。
会場にはLifeStyleFitを実現した4つの空間を展示してあり、
家族の生活や好みに合わせたインテリアや資材の使い方を
分かりやすく展示してありました。
リフォームや新築の収納や間仕切りなど直ぐに取り入れられそうな
アイデアも大変参考になりました。
新商品の展示ブースも流石パナソニックだけあって、
最先端のITソリューションや設備機器などお客様に
ご提案したいものばかりでした。
住宅業界も年々ITや資材など進化していますので、
勉強を怠らづに進化についていけるよう努力したいと思います。
2024年が始まりあっという間に1か月過ぎましたが、
今年は元旦から能登沖の大震災や日航機事故など
なんとなく先行き不安なスタートとなりました。
2月3日は節分の日、会社設立前から20年以上続けて
節分の日に鹿児島市の一之宮神社へ厄払いに行っています。
今年は特に災害や事故のない世の中であるように、
家族が1年間平穏無事で過ごせるように
茅の輪くぐりをして祈願してきました。
気持ちの問題かもしれませんが
お祓いをして頂いて心身ともに健全でいられる気がします。
今年も一年頑張っていきたいと思います。
先日、鹿児島でも雪が降り事務所の前も
うっすらと雪景色になりました。
最高気温が5℃と鹿児島では珍しく
一日中寒い気温でしたが、
薪ストーブと内外断熱の家の性能を発揮して
室内は暖かく快適に過ごせました。
窓の外では子供たちのはしゃぐ姿が
楽しげでしたが、
この年になると寒さが身体に堪えるので
暖かな事務所で一日じっとしていました。
来週からはまた3月中旬ごろの暖かさに
なるようですので、寒暖の差に気を付けて
過ごしたいと思います。
事務所の庭先に植えてある紅梅の樹に
真っ赤な花が咲き始めました。
今年は暖かいせいか例年よりも早い開花に
なりました。
次男が生まれた年に植えた紅梅の樹は
もうすぐ樹齢30年になります。
植えた当初は膝までしかなかった苗木でしたが
今では見上げるほどになりました。
毎年この時期になると咲きだす真っ赤な花を見ると、
季節の移り変わりと時の経つことの早さを感じ、
嬉しかったり寂しかったりと複雑な気持ちになります。
これからも家族と共に育つ樹のように、
家族の幸せを育む家づくりを
していきたいと思っています。
鹿児島で自然素材を使って創る本物の健康住宅新築だけでなくリフォーム、リノベーションもご相談ください。株式会社 Sin工房 |
tel:099-204-4100 |
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